大施食会 兼 蚕影山例祭法要
 

蚕影山例祭について

 龍源寺が創建されたのは、今から約370年ほど前の江戸時代、正保3年(1646)だと伝えられております。
 それ以前よりここ多胡地区は養蚕の先進地域でありました。
 そこで、お蚕様の供養と養蚕の発展とその恩恵に対する報恩の祭礼がこの蚕影山例祭でありました。
 特に富岡製糸工場が建てられ、生糸の輸出が飛躍的に伸びた明治期では龍源寺といえば蚕影山と言われるほど有名であり、遠くは甘楽富岡地区より信者が訪れ、屋台が立ち、提灯が点され盛会であったと伝えられております。
 翻って現在、養蚕を行う農家はほとんどいなくなり蚕影山例祭も地元多胡地区の人々により細々と続けられておりました。
 また、蚕影山本殿も老朽化が激しく、二十九世から三十世への住職交代を機に当寺役員会の議決を経て、蚕影山本尊さまを龍源寺本堂内に合祀することと相成りました。
 蚕影山本尊さまは龍源寺本堂内に御移動いたしました。
 そこで、蚕影山例祭を龍源寺の大施食会と併修し、執り行っております。
 当寺だけでなく地域とも縁の深い蚕影山です。
 この度の法要においてご理解を頂き、蚕影山大権現様とご先祖様に感謝と報恩のご焼香をして頂きますよう、お願い申し上げます。
 

大施食会について

 施食会は皆様のご先祖様と一切の過去精霊更には無縁精霊にも施しのお経を唱え、供養の卒塔婆を建てることであります。
 その起源は遠くお釈迦様まで遡り、『抜焔口餓鬼 陀羅尼経』に説かれており、大に功徳の優れた法要で、日本でも古来から行われています。
 私達の周りには、ご先祖様をはじめ亡き精霊そして、戦争や交通事故で倒れた人、天災によって横死した人、無縁の精霊など多くの御霊があります。
 このような御霊に、卒塔婆を建てて供養の志を運ぶのが施食会です。
 多くの寺で大きな行事といえば第一に施食会が挙げられるほど、今でも大勢の檀信徒の参加によって盛大に行われております。
 それは、仏様の世界がお互いに布施し合うことによって成り立っており、施食会がこの教えに最もかなっている行事だからであります。
 年に一度のこの大施食会に是非、ご家族皆様で参詣し、ご焼香して頂きますよう、お願い申し上げます。

本年は、住職と親交があり当山の紹介映像を作成していただいているスティックアンドラダー有限会社社長・棟梁の村上邦久氏が講師をつとめました。

2012/04/29[写真]
龍源寺・仁叟寺梅花講の皆様ありがとうございました。

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檀信徒先祖代々供養は勿論、昨年に引き続き東日本大震災物故者供養も修行いたしました

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本年は檀信徒会館本尊様の開眼供養を式に先立ちまして勤めました。

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淨道場と云いお堂を清めます。

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大般若理趣分経の風に当たりますと無病息災で過ごせます。

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檀信徒総会です。本年も沢山の檀信徒の方々がご参列くださいました。ありがとうございました。

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式典終了後は当山竹林の筍を皆様で召し上がっていただきます。

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